米マサチューセッツ州ケンブリッジ & 大阪
(ビジネスワイヤ) — 当社は、このたび、第38回J.P. モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにおいて、事業変革の進捗と優先事項の最新情報を発表しますのでお知らせします。当カンファレンスでは、当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバーより、当社ポートフォリオおよびパイプライン戦略、財務的見通し、ならびにバリューチェーン全般にわたるカーボンニュートラルに関する新たなコミットメントを含む進行中のサステナビリティへの取り組みについて詳細を発表します。
クリストフ・ウェバーは、「当社にとって、昨年はグローバルなバイオ医薬品のリーディングカンパニーとなるための変革を加速した重要な年であり、成功裏に1年を終えることができました。グローバル製品の拡大と次世代パイプラインの進展による持続的な成長を通じ、引き続き世界中の人々の健康と医療の未来に貢献してまいります。また、患者さんに貢献するには、より広範なグローバルコミュニティへの貢献に努めなければならないと理解しており、環境への取り組みを加速させることでそれを実現してまいります」と述べています。
<市場戦略と革新的なパイプラインについて>
2019年11月に開催したR&D Dayで紹介した通り、当社は、14のグローバル製品について、新たな追加効能取得や販売地域の拡大を通じて大きな成長機会を引き続き創出します。さらに、社内の研究能力と外部とのパートナーシップからなる研究開発エンジンを通じて最良の科学を醸成することで、重点領域であるオンコロジー(がん)、希少疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患におけるアンメットメディカルニーズの高い対象領域の患者さんに、革新的で治癒をもたらし得る次世代の治療薬を着実にお届けする取り組みを加速してまいります。
今後数年にわたり、当社のパイプラインより、患者さんの標準治療の向上につながるベスト・イン・クラスもしくはファースト・イン・クラスの治療薬となり得る12の新規候補物質(14の効能)の世界での承認取得を見込んでいます。そして、これらのパイプラインのピーク時売上高は、合計で100億米ドル以上の売上収益をもたらす可能性を有しています。
当社は、14のグローバル製品に加えて成長軌道をさらに加速させる新製品の上市が加わり、また次世代の基盤技術も成熟することで、短期的な成長はもとより、2024年度にかけて、あるいはそれ以降についても持続的な成長を遂げることができると確信しています。
<その他の特記事項>
- 約40の新規候補物質が臨床試験段階にあり、17の新規候補物質が臨床第2相または第3相試験の段階
- 中国において今後5年間で15以上の新製品発売の見込み
- ベスト・イン・クラス/ファースト・イン・クラスとなり得る8つの新規候補物質についてピボタル試験を実施中
- 約50%のパイプラインがオーファンドラッグに指定
- 細胞治療や遺伝子治療、低分子、生物学的製剤など、研究における多様なモダリティ
<財務面の強化>
当社は、投資適格格付の維持をコミットしており、力強いキャッシュフローとノンコア資産売却から得られる資金による迅速なレバレッジ低下により、2021年度から2023年度に純有利子負債/調整後EBITDA倍率を2.0倍にする目標に向け、順調に推移しています。2019年度の最初の6か月間で、当社は純有利子負債/調整後EBITDA倍率を4.7%から3.9%に低下させました。さらに、4件のノンコア資産売却を既に発表しており、今後可能性のある売却案件と合わせて累計100億米ドルのノンコア資産売却を達成する見込みです。
また、毎年約20億米ドルに到達することが見込まれるシャイアー社買収から生じるコスト・シナジーと営業経費効率化を通じて、2021年度から2023年度に30%台半ばの実質的なCore営業利益率を達成すべく取り組んでいます。当社は、確立された配当方針に基づき1株当たり年間180円の配当にコミットしており、引き続き株主利益の確保に努めてまいります。
<経営の基本精神に基づくESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組み>
当社は、気候変動が感染症など人々の健康に悪影響を及ぼすことを鑑み、環境への取り組みを強化しています。
当社は、以前設定した2020年の環境目標について、CO2排出量を2005年時点に比べて33.7%削減するなど、既に目標を上回る成果を上げています。環境への取り組みをさらに進めるため、当社は本日、2040年にバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成するという新たな目標を公表します。当社はこの目標を、事業活動における温室効果ガス(GHG)の排出をゼロにし(スコープ1および2)、サプライヤーと協働して排出量を大幅に削減し(スコープ3)、スコープ3の残りの排出量を実証済みのカーボンオフセットで相殺することで達成しようと考えています。2019年度のGHGへの取り組みに始まり、当社は、再生可能エネルギーの購入と実証済みカーボンオフセットによりカーボンニュートラル(スコープ1、2、3)を達成するとともに、当社事業とサプライヤーからのCO2排出量の削減に取り組みます。
当社は、環境への取り組みに加え、医薬品アクセス戦略やグローバルCSRプログラムなどESGへの取り組みを強化しており、複数のESG評価機関から高い評価を受けています。当社は2014年以降、患者さんの医薬品および医療へのアクセスに関する取り組みと成果をグローバルで測定するAccess to Medicines Indexの最新ランキングにおいて、順位を15上昇させ5位となっています。当社は、これまで125,000人以上の患者さんに革新的かつ生命を救う可能性のある医薬品へのアクセスを提供したことを誇りに思っています。加えて、当社は独自のグローバルCSRプログラムを通じ、世界中で疾患予防や健康状態の改善を目指す機関に1億米ドル以上を拠出することをコミットしています。本グローバルCSRプログラムは、従業員の投票により当社がサポートする機関を選出する、従業員参加型の優れた仕組みを有しています。当社は、2019サステナブルバリューレポートにおいて、当社のESGへの取り組みを詳しく紹介しています。
J.P. モルガン・ヘルスケア・カンファレンスに関する当社のプレゼンテーション資料および音声ウェブキャストへのリンクは、下記の当社ウェブサイトで閲覧可能です。
https://www.takeda.com/jp/investors/reports/quarterly-announcements/quarterly-announcements-2019/
<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20200114005310/ja/
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